資産運用を始める前に確認すべき3つのこと

資産運用を始める前に、一度立ち止まって確認してほしい3つのこと

「そろそろ資産運用、始めた方がいいですよね?」

最近、こんな相談をいただくことが本当に増えました。
NISAやiDeCoの話題を目にする機会も多くなりましたし、

「やらないと損をしている気がする」
「周りが始めていて、置いていかれる感じがする」

そう感じるのも、自然なことだと思います。

一方で、実際に運用を始めたあとに、

「思っていたほど安心できない」
「これで合っているのか分からなくなってきた」

と悩まれる方も、少なくありません。

資産運用そのものが悪いわけではありません。
多くの場合、不安の原因は始める前の整理が足りていないことにあります。

なぜ、運用を始めると不安が出てくるのか

資産運用というと、
「コツコツ増えていくもの」
というイメージを持っている方も多いと思います。

ただ実際には、価格は日々上下しますし、
思った通りにいかない時期も必ずあります。

そんな場面で、

「このまま続けて大丈夫なのかな」
「そもそも、何のために始めたんだっけ」

と、不安が一気に膨らむことがあります。

これは、運用が失敗しているからではありません。
判断の基準がないままスタートしてしまったことが、不安につながっているケースがほとんどです。

確認① まずは「生活を守るお金」が整っているか

最初に確認してほしいのは、
「どのファンド(銘柄)に投資するか」ではありません。

今の生活をきちんと守れているか、です。

・毎月の生活費
・急な出費に対応できる預貯金
・もしものときの備え

ここが不安定な状態で運用を始めると、
相場が下がったときに
「このお金、近いうちに使うかもしれない…」
という気持ちがどうしても出てきます。

そうなると、本来は続けられるはずの運用も、
精神的にかなり負担になってしまいます。

資産運用は、
生活が落ち着いていてこそ意味を持つものだなと感じます。

確認② 何のために増やしたいのか

次に大切なのが、目的の整理です。

「老後のためです」
「将来が不安なので」

多くの方が、そう答えてくださいます。
ただ、

・いつ頃の話なのか
・どんな暮らしをイメージしているのか
・どれくらいあれば安心できそうか

ここまで言葉にできている方は、実はあまり多くありません。

目的がぼんやりしたままだと、
運用を続ける中で、

「もっと増やさないといけない気がする」
「このペースで本当に足りるのかな」

と、迷いが出やすくなります。

正確な数字を出すことがゴールではありません。
自分なりのゴール感を持っているかどうかが、とても大切です。

確認③ 不安になったとき、どう判断するか

資産運用をする以上、
不安になる瞬間は必ずやってきます。

だからこそ、事前に
「不安になったとき、どう考えるか」
を整理しておくことが大切です。

・どれくらいの値動きを想定しているのか
・下がったときはどうするのか
・続けるとしたら、何を根拠に続けるのか

ここが決まっていると、
一時的なニュースや相場の動きに、振り回されにくくなります。

逆に、判断軸がないままだと、
不安になるたびに検索して、
情報が増えて、
さらに不安が大きくなる…
という流れに入りがちです。

FPとして「投資の前」にしていること

ファイナンシャルプランナーとしてご相談を受けるとき、
私はいきなり商品や制度の話から入ることはありません。

まず一緒に整理するのは、

・今の家計の状態
・これからの見通し
・どこに不安を感じているのか

こうした土台の部分です。

そのうえで、
「そもそも運用が必要なのか」
「やるとしたら、どのくらいなら無理がないか」
を考えていきます。

結果として、
「今は無理に始めなくていいですね」
という結論になることもあります。

それでも、
「頭の中が整理できて、不安が減りました」
と言っていただけることは、とても多いです。

投資は、不安を我慢するものではありません

資産運用は、
不安を押し込めて続けるものではないと思っています。

本来は、
将来への安心をつくるための手段です。

もし今、
「始めた方がいい気はするけど、正直まだ不安」
と感じているなら、
それはとても健全な感覚です。

無理に動く前に、一度立ち止まって整理する。
その方が、結果的に
長く、落ち着いて続けられる運用につながります。

数字だけでなく、
気持ちの整理も一緒に行う。
これも、私が大切にしているお金の相談の形です。

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