「なんとなく不安」の正体
なぜか残り続ける「お金の不安」。少し整理して考えてみました
「将来のお金がなんとなく不安で……」
ファイナンシャルプランナーとしてお話を伺っていると、この言葉を本当によく耳にします。
有り難い話ですが、同時に改めて感じるのは、この不安の中身がご本人にもはっきりしていないケースが多いということです。
老後のお金は足りるのか。
子どもの教育費は大丈夫なのか。
今の収入や貯蓄ペースで、この先やっていけるのか。
一つひとつは違う不安なのに、頭の中では全部が混ざり合ってしまって、
結果として「理由は分からないけど不安」という状態になっている。
そんな方も多いのかなと思います。
不安が大きく感じる理由は、情報が整理されていないからかもしれません
今は、少し調べるだけでお金の情報がたくさん目に入ってきますよね。
NISAやiDeCo、保険の見直し、物価上昇、社会保険料の上昇、老後2,000万円問題…。
情報そのものは間違っていなくても、自分の状況と照らし合わせて整理できていないと、不安だけが増えてしまうことがあります。
・これは今すぐ考える話なのか
・自分にどれくらい関係があるのか
・優先順位はどこなのか
ここが分からないまま情報だけ増えていくと、
「何かしなきゃいけない気がする」という、正体の分からない焦りだけが残ってしまうんですよね。
「お金の不安」は、分けてみると意外と落ち着きます
お金の不安は、漠然としているうちはとても大きく感じます。
ただ、少しずつ分解していくと、見え方が変わることも多いです。
例えば、
・今すぐ困る可能性があるお金
・数年以内に必要になりそうなお金
・将来に向けて備えていくお金
こんなふうに分けて、さらに
「いくらくらい必要なのか」
「いつ頃の話なのか」
「もう準備できている部分はどこか」
を確認していく。
すると、
「思っていたより問題なさそうな部分」と「きちんと向き合った方がいい部分」が、自然と分かれてきます。
不安がゼロになるわけではありませんが、
「何を考えればいいのか」が見えるだけでも、気持ちはずいぶん軽くなるものです。
実は、最初にやっているのは「増やす話」ではありません
意外に思われるかもしれませんが、
FPである私がご相談の場でいきなり投資や保険の話をすることは、ほとんどありません。
まず一緒にやるのは、今の状況を整理することです。
・収入と支出の全体像
・これから起こりそうなライフイベント
・すでに準備できているもの
・なんとなく引っかかっている不安
こうしたことを、言葉にして、見える形にしていきます。
そうすると多くの方が、
「不安の正体が分かりました」
「何から考えればいいか整理できました」
とおっしゃいます。
ここまで来て、ようやく「じゃあ、どう備えていくか」を考える段階に進める。
そんな流れになることが多いですね。
一人で抱え込まなくても大丈夫です
お金の不安は、とても個人的なものです。
だからこそ、人に話しづらくて、一人で考え続けてしまう方も多いと思います。
ただ、整理されていない不安を抱えたまま考え続けるのは、想像以上にエネルギーを使います。
「何が不安で、何がもう大丈夫なのか」を一緒に確認するだけでも、意味はあります。
ファイナンシャルプランナーへの相談は、
何かを決めたり、契約したりするためだけの場ではありません。
「今の状況を一度整理したい」
「このモヤモヤを言葉にしてみたい」
そんな段階でも、十分に価値はあると思います。
もし今、
「このままで本当に大丈夫なのかな」
と少しでも感じているなら、立ち止まって整理する時間を取ってみるタイミングなのかもしれません。
必要であれば、そのお手伝いはいつでもできますので、気軽にご連絡いただければと思います。

