米国は一日の感染者数が8万人余りと過去最高に、欧州は各国で外出禁止などの措置が取られています。
再度春のように暴落したらどうしよう…と心配される方がいるかもしれません。もしそのように大幅に値下がりした場合の対処について検討してみたいと思います。
値下がりしたら減額?それとも増額?
リーマンショック(2008年)の少し前に毎月1万円の積立を開始、値下がり時に、
Aさん:そのまま継続(10,000円で変更なし)
Bさん:4年間減額(10,000円 → 8,000円)
Cさん:4年間増額(10,000円 → 12,000円)
の対応をした場合、それぞれその後どうなったかを見てみます。
利用するのは下記のグラフの商品(実際に日本で販売されている海外株式インデックスファンドのデータを利用)です。
Aさん、Bさん、Cさんの評価額は下の図のようになりました。
最終的にCさんの評価額が一番大きくなりました。増額分があるので当然ですが、増額分の96,000円(2,000円×48か月)がどのように寄与したかがポイントです。
値下り時の4年間に増額した毎月の2,000円が30万円以上の差を生み出していたことがわかります。こうしてみると長期の積立投資では値下がりはかえってチャンスととらえるともできそうです。
下落時は怖くなったり、「もっと下がる」といったニュースで不安になり減額をしたくなることもあるかもしれません。
短期の値動きで利益を上げるのが目的であれば場合によっては減額も選択肢になると思いますが、長期の積立投資では増額をすることがより大きな成果を得るためのポイントになりそうです。
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