NISA・iDeCoをやっているのに、なぜか不安が残る理由
「NISAもiDeCoもやっているんですが、正直まだ不安で…」
最近、このご相談が本当に増えています。
制度を調べて、口座を開設して、積立も始めた。
周りから見れば、きちんと将来に備えている状態です。
それでもふとした瞬間に、
「このままで大丈夫なのかな」
「もっと増やした方がいいのかな」
そんな気持ちがよぎる。
もし同じように感じているなら、
それは決しておかしなことではありません。
むしろ、とても自然な感覚だと思います。
制度を使うことと、安心できることは別かもしれません
NISAやiDeCoは、
資産形成を後押ししてくれる良い制度です。
税制のメリットもありますし、
長期で積み立てる仕組みとしてもよくできています。
ただ一つ、整理しておきたいのは、
制度を使っていること=安心できること
ではない、という点です。
制度はあくまで「器」です。
・どのくらい積み立てるのか
・何のためのお金なのか
・今の家計とバランスは取れているのか
ここが曖昧なままだと、
制度を活用していても不安は残ります。
不安が消えない一番の理由
ご相談を受けていて感じるのは、
不安が続く方には共通点があるということです。
それは、
自分の中に判断の軸がまだはっきりしていないこと。
例えば、
・この積立額でいいのか
・商品選びは間違っていないか
・もっと増やすべきなのか
・相場が下がったらどうするのか
こうした疑問が出てきたとき、
判断基準が自分の中にないと、
そのたびに検索してしまいます。
そして調べれば調べるほど、
いろいろな意見が目に入り、
かえって不安が大きくなる。
これは本当によくある流れです。
大切なのは「制度」より「全体の設計」
資産形成を長く続けるために必要なのは、
制度の知識そのものよりも、
自分の生活に合った設計です。
・生活費は安定しているか
・急な出費に備えられているか
・教育費や住宅費とのバランスはどうか
・将来、どのタイミングで使う予定なのか
こうした点が整理できていると、
多少市場が動いても、必要以上に不安になりません。
逆に、設計が曖昧なままだと、
どんなに良い制度を使っていても、
どこか落ち着かない気持ちが残ります。
相談の場でよくあること
実際のご相談でも、
「制度は使っているのに不安」という方は多いです。
家計を一緒に整理してみると、
積立額も無理のない範囲で、
生活防衛資金も確保できていて、
全体のバランスも問題ない。
やっていること自体は、間違っていないのです。
それでも不安だった理由は、
「これで十分かどうか」を
誰にも確認できていなかったから。
整理が終わると、よくこんな言葉をいただきます。
「これでいいって分かっただけで安心しました」
資産形成は、
増やすことそのものよりも、
安心して続けられる状態をつくることが大切だなと感じます。
不安があるのは、真剣に考えている証拠
もし今、
制度を使っているのに不安が消えないと感じているなら、
それは準備不足というより、
将来を真剣に考えている証拠でもあります。
無理に積立額を増やす前に、
新しい商品を探す前に、
一度、全体を整理してみる。
何かを始めるためではなく、
「今の状態を確認するため」の整理でも十分です。
数字を増やすことより、
安心して判断できる状態をつくること
が最優先だと思います。
